胸の症状
一口に「胸が苦しい」「胸が痛い」といっても、個人によって、また、その疾患・緊急性・重症度によって、さまざまな自覚症状があります。
少しでも気になることがあったら、「大したことないだろう」と自己判断せず、ご相談ください。胸の症状について具体例をいくつかピックアップしますので、お心当たりのある方は早めに受診しましょう。
- 階段の上り下りをすると胸が苦しくなる
- 寝るときに胸が苦しくて横たわっているのがつらい
- 長い時間座っていて、立ち上がったときに胸が苦しい
- 疲れたときに、胸が圧迫されるような感覚がある
- 胸が締め付けられるような痛みがあるが、数分で治まる
- 胸の痛みとともに、息苦しさや吐き気もある
- 胸でチクチク・ピリビリといった軽い痛みが持続している
考えられる病気
- 狭心症
- 心不全
- 不整脈
- 起立性低血圧
- 心筋梗塞
- 肺高血圧症
- 貧血
- 心筋症
- 肋間神経痛
- 逆流性食道炎
- 胃潰瘍
- 肺血栓塞栓症
- 帯状疱疹
血圧が高い/低い
血圧が高い人は、血液が血管壁に強い圧力をかける状態が慢性的に続いていることを指します。
高血圧は自覚症状が少ないため気づきにくいですが、放置すると心臓病や脳卒中などの重大な病気のリスクを高めます。ストレスの多い生活、塩分過多の食事、運動不足、肥満などが主な原因となります。また、顔が赤みを帯びたり、頭痛や肩こりが現れることもあります。日々の食事や生活習慣を見直し、適切な血圧コントロールを心がけることが大切です。
血圧が低い人は、血液の流れが十分に行われず、全身に必要な酸素や栄養が届きにくい状態を指します。
これにより、めまいや立ちくらみ、倦怠感、冷え性などの症状が現れることがあります。特に起床時や長時間立っている際に症状が出やすい傾向があります。主な原因には、栄養不足、脱水、体質などが挙げられます。
適切な水分補給や栄養バランスの良い食事を心がけ、血流を促進するための軽い運動を取り入れることが予防や改善につながります。
- 頭痛(特に後頭部の重い痛みや締め付けられるような感覚。)
- 突然フラフラする感覚がある
- 耳が詰まるような感じや高音の耳鳴り
- 頭がボーッとして集中できない
- 手足が冷たく、血行不良を感じる
- 心臓が速く、強く脈打つ感覚
考えられる病気
- 高血圧症
- 貧血
- 脱水
- 感染症
- 心不全
- 心臓弁膜症
- 原発性アルドステロン症
- 起立性低血圧
健康診断で異常を指摘された
(コレステロールが高い・血糖値が高いなど)
健康診断で異常値が指摘された場合、自覚症状がなくても早期対応が必要です。
- 胸の圧迫感や痛み、息切れなど(心臓の血流が不足)
- 喉が渇きやすく、水をたくさん飲みたくなる。
- 慢性的なだるさ、疲れが抜けない。
考えられる病気
- 高血圧症
- 糖尿病
- 高脂血症
- 肥満
- メタボリックシンドローム
息切れがする
呼吸が苦しい、または呼吸が十分にできないと感じる状態を指します。
- 呼吸が浅く、早いペースで行われる。
- 動くたびに呼吸が苦しく感じる。
- 息を吸っても十分な酸素が入らないように感じる。
- 胸が圧迫されたような感覚。
- 日常的な動作(階段を上る、歩くなど)で疲労感が強まる。
- 息切れと同時に心臓が速く打つ感じや、不規則な鼓動を感じる。
- 酸素不足により顔色が青白くなる、唇が青紫色になる
考えられる病気
- 心不全
- 狭心症
- 不整脈
- 心臓弁膜症
- 心筋症
- 肺炎
- 気胸
動悸(ドキドキする)・脈が飛ぶ・脈が乱れる
動悸や脈の乱れが気になる場合、軽視せず医師の診察を受けることが重要です。
特に症状が日常生活に支障をきたす場合や突然起こった場合は、迅速な対応が必要です。
- 呼吸が浅く、早いペースで行われる。
- 動くたびに呼吸が苦しく感じる。
- 息を吸っても十分な酸素が入らないように感じる。
- 胸が圧迫されたような感覚。
- 日常的な動作(階段を上る、歩くなど)で疲労感が強まる。
- 息切れと同時に心臓が速く打つ感じや、不規則な鼓動を感じる。
- 酸素不足により顔色が青白くなる、唇が青紫色になる
考えられる病気
- 不整脈
- 狭心症
- 心筋梗塞
- 心筋症
- 心臓弁膜症
疲れやすい
疲れやすさの原因は、生活習慣やストレス、病気など多岐にわたります。
- 体がだるく、何をするにもエネルギーが湧かない。
- 疲労が蓄積すると緊張性頭痛が起こることがあります。
- 視界がぼやけたり、目の奥が重い。
- 夜になっても寝付けない、あるいは眠りが浅い。
- 疲労が消化機能に影響を及ぼす場合があります。
- 簡単な作業でもミスが多くなる、考えがまとまらない。
- 周囲の些細なことに過敏に反応する。
- 風邪をひきやすくなる、口内炎ができる。
- 女性の場合、生理不順が起こることも。
- 日中に強い眠気を感じる、頭がぼんやりする。
- 疲労が6か月以上続き、日常生活が困難になる。
考えられる病気
- 心不全
- 狭心症
- 心筋症
- 心臓弁膜症
- 甲状腺機能低下症
倦怠感がある・しんどい
倦怠感やしんどさは、生活習慣の改善で解消する場合も多いですが、長引く場合や強い症状がある場合は相談してください。
- 動くのが億劫になる、体が重く感じる。
- 十分休息を取っても疲れが取れない。
- 興味や意欲が湧かず、何事も面倒に感じる。
- 青白い、または疲れた印象を受ける顔つきになる。
- 乾燥やくすみ、吹き出物が増える。
考えられる病気
- 心不全
- 貧血
- 感染症
- 心臓弁膜症
- 心筋症
急に体重が増えた/減った
急激な体重の変化は、体が何らかの異常を訴えているサインである可能性があります。適切な検査と診断を受け、原因に応じた治療を行いましょう。
- 数日~数週間で2kg以上の急激な体重増加。
- むくみや息切れを伴う。
- 増えた体重が関節に負担をかけるため、膝や腰に痛みが出る。
- 心臓や腎臓に問題がある場合、体重増加とともに現れることがある。
- 指で押すとへこんだままになる(指圧痕)
考えられる病気
- 心不全
- 腎不全
- 肝不全
- 結核
- 腫瘍性病変
- 甲状腺機能異常
足がむくんでいる・顔がむくんでいる
むくみは軽いものから深刻な病気が原因のものまで様々です。生活習慣を見直しても改善しない場合や、他の症状を伴う場合は、医師に相談することをおすすめいたします。
- むくみが数日以上続く、または悪化する。
- 「目が腫れぼったい」「瞼が開きにくい」感覚。
- 指で押した部分がしばらく凹んだままになる(圧痕性浮腫)
- むくんだ部分の血行が悪くなるため、冷たく感じることがある。
考えられる病気
- 心不全
- 腎不全
- 肝不全
- 静脈血栓症
- 腫瘍性病変
- 特発性リンパ浮腫
ふらつき・めまい
ふらつきやめまいは、一過性のものから重大な病気まで多くの原因があります。繰り返し起きる場合や強い症状を伴う場合は、早めに医師に相談してください。
- 突然の激しい回転性めまいがある。
- 頻繁にふらつきやめまいが起きる
- 座っていても、立っていても身体が揺れる感じがする。
- 身体全体に力が入らず、安定感を失う。
- 自分が浮いているような、不安定な感じ
考えられる病気
- 貧血
- 心不全
- 起立性低血圧
- 脳血管障害
- めまい症
発熱、咳、鼻水、喉の痛みなどの風邪症状
風邪の症状は、ウイルスが鼻や喉などの上気道に感染することで引き起こされます。
- のどの痛み
- くしゃみ
- 鼻水・鼻づまり
- 全身が重く感じ、筋肉や関節に違和感や痛みを感じる場合がある。
- 最初は乾いた咳だが、症状が進むと痰を伴う
- 高熱が3日以上続く
考えられる病気
- インフルエンザ
- アレルギー性鼻炎
- 肺炎や気管支炎
- 新型コロナウイルス感染症
鼻水、目の痒み、蕁麻疹などのアレルギー症状
鼻水、目のかゆみ、蕁麻疹などアレルギー症状は、免疫系が特定の物質(アレルゲン)に過剰に反応して起こります。これらの症状は、アレルギーの種類や原因によって異なります
- サラサラとした透明な鼻水が出続ける
- 繰り返し何度もくしゃみが出る。
- 鼻の通りが悪くなり、呼吸がしにくい
- 鼻づまりが原因で匂いを感じにくくなる
- 目をこすりたくなるほどのかゆみを感じる
- 透明または白っぽい眼やにが出る
- 発疹が出た部分が非常にかゆく感じる
- 鼻水や目のかゆみが1週間以上続く
- 呼吸困難や強い蕁麻疹が全身に広がる
考えられる病気
- アレルギー性鼻炎
- アレルギー性結膜炎
- 蕁麻疹
- アトピー性皮膚炎
その他、下痢・便秘・腹痛など、気になる症状がありましたらお気軽にご相談ください。