心臓の鼓動には一定のリズムがありますが、「ゆっくり」「速い」、または、「不規則」など、リズムが乱れることがあります。その状態を不整脈といいます。 運動したり、感情が高ぶったり、熱が出たりすると起きるリズムの乱れはほとんどが生理的なものなので、通常問題はありません。多くは病気とは関係なく、加齢や体質的な理由で出ると考えられています。 しかし、なかには病気が原因になっているなど危険な不整脈もあるため、健康診断で指摘されたり自覚症状があったりという場合は、「ストレスのせい」「年齢のせい」などと自己判断せず、受診することをおすすめします。
脈が遅くなりやすい不整脈です。代表的なものに「房室ブロック」があります。房室ブロックは、心臓の中で電気信号が伝わる経路に異常が起こり、脈が遅くなったり途切れたりするというものです。原因としては、心筋梗塞・狭心症・電解質異常・遺伝によるものなどが挙げられます。
脈が早くなりやすい不整脈です。危険なものの一例として、「心室細動」が挙げられます。 心室細動は、心室が不規則に痙攣して血液を送り出せない状態になってしまうもので、突然心肺停止を起こすこともあります。 主な原因には心筋梗塞があります。
不整脈の種類や程度で異なりますが、症状がなく危険度が低いものに対しては、様子を見ます。 症状が重い・緊急性の高いという場合は、まずは薬物療法を行い、薬の効果がなければ、電気的除細動(電気的な刺激を与えて経路の改善を促す方法)を行うこともあります。 ほかに、カテーテルやペースメーカーを検討する場合もあります。
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