心臓からは、全身に血液を送る大動脈と、肺に送る肺動脈という2つの血管が出ています。 肺高血圧症は、肺動脈の血液の流れが悪くなることで、肺の血圧が高くなってしまう病気です。心臓と肺の両方に負担がかかり、さまざまな症状が起こります。
肺動脈の血圧が高くなると、心臓にも負担がかかり、息苦しさ・胸の痛み・倦怠感・体のむくみ・声のかすれ・喀血などが起こるようになります。しかし、初めのうちは自覚症状がなく、体の異変に気づいたときにはかなり進行していたということもよくあります。さらに悪化すると、少しの動作で息切れしたり、立ち上がったときに意識が遠のいたりします。腹水がたまったり、チアノーゼが起こったりという場合あります。
肺高血圧症になった原因や分類によってさまざまな治療方法があるため、まずはどういう型なのかしっかり検査・診断することが大切です。 それをもとに、薬物療法や外科的な手術などを行います。 薬物療法では、血管に負担をかける生活習慣病の治療や、肺動脈を拡張する効果を持つ薬・血液をサラサラにする薬などを用います。 外科的には、開胸して血栓や内膜を除去するという大きな手術を行うことがあります。 肺動脈を広げて血流をよくするため、カテーテルでバルーン(風船のような管)を通すといった方法もあります。
■…9:00~14:00 ▲…14:00~17:00 ※平日受付 9:00-12:30 15:00-18:30