ダイエットをするなら糖質制限?カロリー制限?脂質制限?
こんにちは、沼南クリニックの院長の安原健太郎です。
今日はダイエットに欠かせない、食事療法についてお話をしていきます。
ダイエットに関する食事療法でよく耳にするのは「糖質制限」ではないでしょうか?実際に糖質制限とはどんな食事療法なのか?他にどのような食事療法があるのか、解説していきます。
「糖質制限」とは
世の中で言われる糖質制限とは、主食例えば、ご飯やパンを止める代わりに、お肉やお酒をいくら食べたり、飲んだりしてもかまわない。このような内容の食事療法ではないでしょうか?本当にお肉やお酒を好きなだけ、どんな種類でも食べたり飲んだりして良いのでしょうか?実際に主食を止めるにしても、どのぐらい減らすのが良いのでしょうか?
世界的に有名なロバートアトキンス博士の「Dr Atkin’s Diet Revolution」という本が、近代では、最初に糖質制限ブームを巻き起こした本ではないでしょうか。この本では1日20g~40gに減らすと肥満が解消されると記載されています。
1食当たりの糖質をご飯にするとなんと大さじ3杯程度のようです。流石にびっくりですね💦
その他にも炭水化物の量は最初は少なくして、だんだんと増やしていったりといろいろな方法が取られていますが、基本的に肥満の改善としての糖質制限食は同様の量で行われています。その代わり、タンパク質や、脂質はいくらとっても良いとなっています。
糖質制限食の効果とは
結論を先に述べますと、ほとんどの論文や研究で言われていることは、短期間(半年まで)に体重を落とすのは、圧倒的に糖質制限食が効果抜群のようです。一方研究となると、糖質制限の相手が必要です。よく糖質制限の相手となるのは、「脂質制限」です。糖質制限と脂質制限とを比べるとどっちがいいのでしょうか?先ほども述べたように、ほとんどの論文で短期間に体重を下げるのは、糖質制限です。ですが1年後の状況を見てみると、なんとほとんど差がないという結果になっています。つまり糖質制限は半年かけて急激に痩せて、半年かけて緩やかにリバウンドしてしまいます。ちなみに糖質制限、脂質制限どちらも20-40%近くの人が途中でドロップアウトしています。
結局。。。
糖質制限は短期間に体重を落とすには非常に効果的のようです。ですがそのほとんどがリバウンドが起きてしまい、最終的には脂質制限と変わらなくなってしまいます。また日本人といえばお米ですが、そのお米を毎食大さじ3杯程度しか食べないことが本当に体にとって良いことなんでしょうか?次回は糖質制限のメリットとデメリットとについてお話しします。