【高血圧基準2025年最新版】高血圧の基準は変わったの?薬はすぐ必要?正しい知識で不安を解消しましょう
こんにちは! 福山市のしんがい内科・循環器内科 院長の安原健太郎です😊
最近、患者さんからこんな質問をよくいただきます。
「先生、高血圧の基準って変わったんですよね?」 「健康診断で血圧が高いって言われちゃって…もう薬を飲まなきゃダメですか?」
ネットやニュースで「高血圧の基準が変わった」という情報を見て、戸惑っている方も多いのではないでしょうか?🤔
そこで今回は、皆さんが気になっている
✅ 高血圧の基準は本当に変わったのか? ✅ 血圧が高いと言われたら、どうすればいいの?
ということについて、最新の情報をもとに、わかりやすくお話ししていきますね!
【結論】高血圧の「診断基準」は変わっていません!
まず、皆さんが一番気になっていることからお伝えしますね。 高血圧と診断される基準、つまり**「血圧が140/90mmHg以上」**という数字は、これまでと全く変わっていません。
「じゃあ、なんで基準が変わったって話が出てるの?」
それは、2024年から厚生労働省が行う健康診断で、「医療機関への受診をおすすめする基準(受診勧奨基準)」が一部整理されたことが原因のようです。「基準が緩くなったのかな?」と誤解された方もいらっしゃるかもしれませんが、病気を診断する基準自体は同じですので、ご安心くださいね。
なぜ「140/90」が基準なの?
ところで、なぜ「140/90」という数字が基準なのでしょうか?
昔は「年齢+90くらいが目安」なんて言われた時代もありました。(例えば70歳なら160までOK、みたいな感じですね😅) でも、これはあくまで昔の“経験則”のようなもの。
今の「140/90」という基準は、たくさんの研究データに基づいています。 何十万人ものデータを分析した結果、「血圧が140/90mmHgを超えると、将来的に脳卒中や心筋梗塞といった命に関わる病気のリスクが高くなる」ということが、科学的にわかってきたんです。
時々、「製薬会社が薬を売りたいから基準を厳しくしたんだ!」なんて声も耳にしますが、実際には多くの研究とデータに裏打ちされた、皆さんの健康を守るための大切な基準なんですよ。
基準を超えたら、すぐに薬が必要?
「じゃあ、血圧が140/90を超えたら、すぐに薬を飲まなきゃいけないの?」 …これもよく聞かれる質問ですが、答えは NO です!
日本高血圧学会のガイドラインでも、まず最初に取り組むべきは 生活習慣の改善 とされています。
具体的には…
- 🧂 塩分を控える(減塩)
- 🏃♀️ 適度な運動をする
- ⚖️ 適正な体重を維持する
- 🍺 お酒の量を減らす(またはやめる)
- 🍎 野菜や果物をバランスよく食べる
こういったことですね。まずはご自身の生活を見直してみて、それでも血圧が十分に下がらなければ、お薬の助けを借りることを検討します。
ただし! ご自宅で測った血圧が常に「160/100mmHg以上」ある方など、特にリスクが高いと判断される場合には、最初からお薬による治療をおすすめすることもあります。
なぜ、すぐ薬を出すお医者さんもいるの?
大切なのは「数値」だけじゃない! あなたに合った判断を
血圧って、実はとってもデリケートなんです。
- 朝と夜で違う
- 日によっても変わる
- 病院だと緊張して上がっちゃう(白衣高血圧といいます)
- 睡眠不足やストレス、夜勤などの不規則な生活も影響する
だから、一回の測定値だけで一喜一憂しないことが大切です。できればご自宅で、リラックスした状態で血圧を測る習慣をつけてみてください。(朝晩2回測るのがおすすめです!)
そして、ご自身の生活習慣を見直し、それでも血圧のコントロールが難しいと感じたら、ぜひ信頼できるお医者さんに相談してください。あなたに合った治療法を一緒に見つけていくことが、一番後悔しない方法だと、私は考えています。
今日のまとめ
- ✅ 高血圧の診断基準(140/90mmHg)は変わっていません!
- ✅ 血圧が高めと言われたら、まずは生活習慣の見直しから始めましょう! 💪
- ✅ 血圧は個人差が大きいもの。ご自身の状態を把握し、医師と一緒に最適な対処法を見つけることが大切です。
血圧について気になること、心配なことがあれば、どうぞお気軽に当院、しんがい内科・循環器内科にご相談くださいね。 あなたの健康をサポートできるよう、しっかりお話を聞かせていただきます!