なぜ悪玉コレステロール(LDL)は上昇するのか?脂質異常症の原因とは?その2 〜肥満〜
今回の動画では悪玉コレステロールが上がる原因 その2 肥満との関係についてお話しします。
肥満とは体に脂肪が過剰に蓄積した状態のことを言います。
脂肪細胞は実はただ脂肪を貯めるだけの細胞ではありません。実は脂肪細胞からは、様々な物質が分泌されるんです。しかもびっくりすることに、小さい脂肪細胞と、大きい脂肪細胞では分泌される物質が違うんです。
もちろん小さい脂肪細胞の方がより体に良い物質が分泌されます。大きい脂肪細胞つまり肥満の状態では体にとって悪い物質(これを悪玉アディポサイトカインと言いますが)たくさん分泌されてしまいます。この状態ではどんどん悪玉コレステロールが増えていきます。しかも糖尿病の時と同様に超悪玉コレステロールが増えてしまうんですね。ついには動脈硬化が進んでしまい、将来の心筋梗塞などの原因となってしまいます。
また肥満は将来の糖尿病のリスクでもあります。肥満の方が糖尿病になって、LDLコレステロールも上昇してしまうと、将来の動脈硬化のリスクは非常に高くなってしまいます。
肥満の方は体重が多いため、関節にかかる負荷も大きく、なかなか運動できません。まずは食事から見直して、適性摂取を心がけるようにしましょう。
しんがい内科・循環器内科 沼南クリニックでは、健康診断で気になった数値について丁寧に診察・検査を行います。
生活習慣病を中心に薬に頼らない、患者様に優しい医療を心がけています。お悩みの方は、どうぞお気軽にご相談ください。